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2017.09.10 Sunday

第36回 すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り(2017)

JUGEMテーマ:盆踊り

 

 今年の錦糸町の河内音頭盆踊りが終わって、もう10日が過ぎてしまった。8月30日(水)と31日(木)に行われたこの盆踊りについて、今年も昨年に引き続き、感想や反省を書いておこと思う。

 

 これはどんなイベントか、というようなことは昨年書いているので、今年は書かない。

昨年の記事→[第35回 すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り](http://shaba.jugem.jp/?eid=157)

 

 

 

錦糸町駅前で思う

 

 

 このイベントに参加するため錦糸町に行って、駅前で毎年思うのは「駅前にも街にもイベントの気配が感じられない」ということである。

 

 確かに、駅前にはこのイベントの案内をしている人はいる。また、時たま、会場へ向かうと思われる浴衣の人が通ったりするし、会場に近づけばそういう人は増えてくる。

 

 しかし、2日間で3万人を超える人が集まるイベントにしては、それを感じさせるような雰囲気が駅前にほとんどない。駅前から会場まで徒歩約5分であるが、そこにはただただ日常の錦糸町の駅前の様相があるだけである。

 私は、錦糸町駅前の日常に詳しいわけではないが、都内の他の同規模の街の日常の駅前と、錦糸町の駅前の日常はきっと似たようなものであろう。そんな日常の夕刻と同じ雰囲気があるだけ、ということだ。

 

 盆踊り会場の開場時間は17時で、開演が17時半であるが、私は毎年、だいたい17時半から18時の間くらいに錦糸町の駅に着く。そのため、駅前には、仕事を終えて帰宅中だったり、飲みにでも行こうとしていると思われる人が多い。もちろん買い物客もいる。そういった人たちが行き交う、極めて当たり前の日常風景が何事もなく駅前に広がっているのである。

 

 そのため、最初の頃は「日にちを間違えて来てしまったのではないか」と、疑ったほどだ。

 「間違いなく今日が開催日だ」と確信できるのは、会場に向かって歩き、音頭が聞こえるくらいまで近づいてからである。そして入口に立って音頭場を見ると、そこに、周囲とは異質の雰囲気を漂わせた何やら妙な空間がある。

 

 考えてみれば、コンサートホールで開かれる、アーチストのライブも同じかもしれない。そのホールが錦糸町と同規模の街にあった場合、その街の駅前を歩く人のほとんどは、そのライブの開催を知らないであろう。ホールの立地が駅前であれば、人がたくさんいて気がつくかもしれないが、ホールが街外れにあって客が断続的に集まるような感じだと、気づく人も少ないと思う。

 だから、錦糸町の河内音頭盆踊りは、街をあげてのお祭りというよりも、特定の人が参加しにくるライブイベントに近い感じのものなのかもしれない。

 

 錦糸町の駅前を行き交う人々のほとんどは、今この時間に、街の外れの首都高速の高架下で河内音頭の盆踊りが開かれていることを、おそらく知らない。そういった意味では知名度が低く、地域に根付いたイベントというものとは違うのかとも思う。

 

 なぜ知名度が低いかといえば、広報活動をあまりしていないからであり、なぜ広報活動しないかといえば、おそらく予算がないからだろう。だが、広報活動を熱心にやって、これ以上の集客をする気もないのだろう、とも思う。

 

 この盆踊りは、早い時間に行けば踊り場も空いていて、好きなように踊ることができる。しかし、終盤に突入するとその混雑ぶりはもの凄いことになる。輪になって踊るというよりも、人が密集して蠢いているような状態になる。その様子は、踊りの輪が流れるプールのようになり、そこに満たされた人たちが流れて行くような感じだ。

 

 しかも、そういう混雑が始まる時間帯が、年々早まっているようである。

 

 いや、だが、私はそんな状態と雰囲気が嫌なわけではない。むしろ好きだ。

 

 その場で踊っているのは、ふらっと遊びに来たような人たちであったり、気合いの入った踊り衣装の人たちであったり、勤め帰りのワイシャツにネクタイの人たちだったりする。ヤンキー風の人、お洒落な浴衣を着た女の子、揃いの浴衣の年配の人たち、関西から遠征してくる踊りの玄人、すっかりご機嫌の酔っぱらい、などなど、上手い踊り手も、見様見真似の初参加の人も入り乱れて、思いおもいに自由勝手に体を動かしている。そんな混沌としたその踊り場が私は好きだ。

 

 だが、その終盤の混雑を極めた踊り場に、もう今以上の踊り手が入るのは難しいであろう。人が多すぎて溢れ出そうなくらいなのである。それを見ると、これ以上の集客は必要ないどころか、もう集客しない方がいいのかもしれない、とさえ思えてくる。

 

 このイベントは経緯や諸事情から、会場をもっと広い他の場所に移すのは難しいだろう。唯一考えられるとしたら、高架下は長いので、前か後ろに第2会場を作って人を分散させることかもしれない。音楽フェスのようにだ。しかし、今でも相当にたいへんな思いをして運営しているのに、さらにそんな面倒なことをやるとはとうてい思えない。

 

 また、これも経緯や諸事情から、イベントの開催を八月の最終水曜と木曜にしているようだが、土曜〜日曜の開催に変えて、大規模に宣伝すれば、もっと人も集まるし、もっと大きな会場でやっても埋まると思う。しかし、このイベントの運営者は、そんなことをやる気は毛頭無いだろうな。

 

 などと、とりとめもないことを考えながら、錦糸町駅から音頭場へ向かって歩いた。

 

 

 

長い前置きを終えてようやく反省と感想

 

 

 昨年の踊り終了後、これからの目標として自分に課したのは「音頭を聴き取りながら踊れるようになること」である。

 そもそも私は、このイベントに音頭を聴くために参加し始めたのである。しかし、ほどなく踊り始めてしまった。そして、踊りに気を取られるようになって、音頭を聴き取れなくなってしまたったのだ。これでは主客転倒だと気づき、踊りながら音頭を聴き取れるようになることを目指そうと決めた。

 

 だが、今年、私はすっかりこの目標を忘れて踊っていた。そしてある時点で思い出した。なぜ思い出したかというと、逆に、音頭が耳に入ってくるようになったからである。何を唄っているか以前より聴こえるようになる時が訪れたのだ。それで、逆に、聴き取ることを目標にしていることを思い出した。

 

 聴き取れるようになったといっても、あくまでも以前よりは、ということである。目標の達成度はせいぜい10%といったところであり、まだまだスタートラインに立てたくらいのところである。

 

 それでも多少は聴き取れるようになったのは、おそらく以前より意識しなくても身体が動くようになったからであろう。身体の動きばかりにとられていた意識を、音頭に向ける余裕が多少はできるようになってきたのだと思う。しかし、聴く方に意識を取られると、踊りを間違えてズタボロになることもまだまだ多い。そうなると聴き取る余裕もなくなってくる。今後も精進を重ねたい。

 

 

 楽日の31日には、30年前にジャマイカのレゲエのフェス[レゲエ・サンスプラッシュ]に出演して、河内音頭とレゲエの融合を図ったパフォーマンスで現地の人を大いに沸かせた伝説の男[James Bong]が、初めて錦糸町のステージに立った。

 

 なるほど、当時、ジャマイカ人が James Bong を受け入れた感覚は、去年のピコ太郎のそれに似ているんじゃないかと思ってしまったが、さて、どうだったんだろうな。

 レゲエ・サンスプラッシュのJames Bongのライブは、YouTubeに上がっているので視聴することができる。それはそれとして、ものは試しだから、新たにもっといい環境で河内レゲエを収録して、その動画を世界に発信してみたらどうだろうか、とも思った。

 

 

 終了後は、軽く飲むために数人で錦糸町の繁華街へ行く。

 

 冒頭に書いたように、音頭場へ行く時にすれ違う家路を急ぐ人のほとんどは、このイベントのことを知らないであろう。しかし、帰り道は別だ。参加者がある程度の固まりになって駅の方向へ歩いていくから、何かあったことに気がつくし、毎年のことなので、帰りの時間に街にいるような人は、河内音頭の盆踊りがあったことも知っているはずだ。

 

 そして、踊りまくって飲んで酔って興奮状態にある男どもを狙うかのように、錦糸町の街のその手の女性が声を掛けている。

 たいがいの大きな繁華街の裏通りには、その手の女性はいるものだが、錦糸町の夜の凄さは、表通りにも堂々と立っていて声を掛けてくることである。表通りも裏通りも関係ないというか、裏表が判然としないというか、表裏一体というか。

 まあ、それもまた混沌というものかもしれない。あの踊り場と同じように。

 

 

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