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2016.07.20 Wednesday

佃島の念仏踊り(佃島の盆踊り)

JUGEMテーマ:盆踊り

 

 

 

 もう5日前のことになってしまったが、[佃島の盆踊り]に行った。

 

 毎年行くようになってから5年くらい経つだろうか。佃島の盆踊りは、古い形態を今に残している貴重な盆踊りで、東京都の無形文化財にも指定されている。

 

 仏様の供養という本来の意義をきちんと守る盆踊りであり、呼び名も古くからの言い方を守れば[佃島の念仏踊り]となる。
 踊る前に、会場に設置された精霊棚の無縁仏に線香を手向けお参りすることが約束になっている。

 

 

 今日一般的に広く行われている盆踊りとは、色々な意味でかなり異なるものである。
 詳細はこのページなどを読んでいただければよいと思う。

http://www.bonodori.net/zenkoku/tsukudajima/tukudajima_top.html

 

 また、どんな踊り方をするのかについては、動画サイトを検索して見ていただくの手っ取り早いだろう。


 開催期間は、毎年7月13日〜15日の3日間で、曜日は関係ない。現代人の生活形態に配慮して土曜日曜に合わせるといったような安易な調整をしないところに伝統の意気地を感じる。

 

 今年も、その3日間開催であったが、14日は雨天で中止になったようだ。私は最終日の15日だけ行った。15日も少し雨がぱらついたりしたが、なんとか空はもった。

 

 19時半くらいまでが子どもたちが踊る時間で、その後に大人が踊る時間になる。

 踊り場は佃島一丁目の、行き止まりになっている道路の上だ。

 

 その場所は、現代の東京の、しかも中央区に存在するとは思えないほど懐かしい感じのする不思議な所である。強いていえば、どこか鄙びた温泉地のような所に似たような感じをさせる場所が残っているかもしれない。それ以外は、どんな地方へ行っても、今やこんな雰囲気の場所はないような気がする。どこか非現実的な空間にいるような感じがしてくる場所なのである。

 

 

 そんな場所で、露店はひとつも出ず、煌びやかな電飾もなく白張提灯だけの地味で薄暗い空間で佃島念仏踊りは行われる。
 もちろん録音は使わない。囃子もない。

 櫓に上がった一人の音頭取りが、自分で太鼓を叩きながら唄う。唄うといっても、他所で行われている盆踊りで唄われる民謡とはまったく別種のものだ。

 

 

 私は毎年踊り方を忘れてしまい、周囲の人の踊り方を見ながら真似て、思い出し(いや、完全に忘れているので思い出すというよりも、新たに覚えるといった方が正しい)ながら踊りはじめる。そして前半が終わるくらいになんとか踊れるようになる感じだ。そして後半からは、音頭に耳を傾けながら(自分なりには)気持ち良く踊れるようになってくる。

 

 

 ゆっくりしたテンポの音頭に合わせて、ゆっくりと体を動かしていると、だんだん異世界に近づいていくような感覚になる。周囲の独特な雰囲気もあり、また時たま漂ってくる精霊棚の線香の薫りもあいまって不思議な感覚に包まれるのである。

 

 

(※この記事の文章は今年のものですが、写真は今年撮影のものではありません)

 

 

 

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